ストーリー

 

 

先代の社長、佐藤昌志がカーボン製の調理器具を研究し始めて20年。

現在のHOMUSUBIがあるのは、
たくさんの料理人たちの「より美味しい料理を届けたい」という想いが詰まっているからです。

 

「炭鍋を茶の間に」

先代の社長であった父・佐藤昌志がまだ若く健在だった頃
カーボンは工業製品用の素材にしか使われていませんでした。

父はカーボンの特性、そしてその可能性と素晴らしさに触れ
カーボン素材は料理に役立つはずだと確信しました。

そして
「世の中にもっとカーボンを知って頂きたい」
「美味しい料理を食べてもらいたい」
という想いを強く抱き
カーボン製調理器具の研究と開発を始めました。

片山心太郎氏との出会い

「カーボン調理器具を使って美味しい料理を」
そう思っていた父は、まだ若く見習いで働いていた片山心太郎氏と出会います。

まだ若いながらも才能あふれる片山氏に、
父はカーボン調理器具の可能性を話しました。

料理人の期待に応えられるような調理器具の開発。

幾度とない失敗と試行錯誤の末、
HOMUSUBIが完成しました。

飽くなき新開発への挑戦

挑戦と失敗を繰り返し、カーボン調理器具の可能性は更に広がります。

大阪服部緑地にある焼肉屋さんでは、鉄板のように使える炭板を造りました。
炭の特性である遠赤外線効果で、お肉の焼き加減は鉄板よりもはるかにジューシーになりました。

三宮の焼肉屋「きらく」では木炭の代わりにカーボンを使った炭芯を造りました。
繰り返し使える木炭のような炭芯は、衛生的で使い心地もよく、焼き肉の新しいスタイルになりました。

東京の「大和串プランニング」と共同開発した炭羽釜は、固定燃料一つでお米が炊ける画期的な調理器具です。

引き継がれ進化する炭鍋

それから数年後に父は他界しました。
半年後の2013年4月、片山心太郎氏は大阪市福島区に日本料理「楽心」を開店しました。
炭鍋を使い、心を込めて炊いた美味しいご飯はお店の看板商品の一つになっています。

当初、世界に数個しか無かった炭鍋は、様々なお客様の強いご要望により量産化をすることになりました。
多くの料理人と共に父が遺したたくさんのアイデアは、試行錯誤を繰り返しながら、新たな商品として息づいています。